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<日本ハム8-0オリックス>◇12日◇札幌ドーム
 日本ハムの19歳ルーキー左腕、吉川光夫投手(広陵)が、大きな仕事をやってのけた。オリックス打線を9回5安打に抑え、プロ初完封勝利。高卒新人1年目での完封勝ちはドラフト制が導入された66年以降、球界16人目。球団4人目で左腕では初めてになる。

 試合よりも緊張した。と初のお立ち台を振りかえる。「何と言っていいのか分からない。いっぱいいっぱいです」。初対戦のオリックス相手に散発5安打。札幌ドーム初勝利が記念すべきプロ初完投初完封になった。「こんな時期に思ってもいなかった」。19歳の左腕は、はにかんだ。

 2四球の初回以降はスキがなく得意のカーブにチェンジアップも交え、凡打の山を築いた。制球が課題だったが、自身最長の7回に入っても安定していた。得点圏に走者を背負ったのはわずか2度。ヒルマン監督は「直球に角度もあった。本当に素晴らしいとしか言いようがない」と手放しで喜んでいた。

 今季の高卒ルーキーの完封勝利は楽天田中以来2人目で、66年ドラフト制後は16人目の快挙だ。日本ハムでは東映時代の66年森安、84年津野、05年ダルビッシュとのちにエースになった投手に続き4人目で、左腕では初。「ベンチでも緊張してます」というベンチ入り唯一の10代が、大仕事をやってのけた。

05年ダルビッシュは9月18日の13試合目での達成で、身近な先輩の道のりも上回った。ちょうど1年前、夏の甲子園を目指した広島県大会開幕前日で緊張していた左腕が、わずか365日でプロに大きな足跡を残した。

福岡市内の実家でテレビ観戦した母千代子さん(54)は「この子は何でも速いと驚いた」と振り返る。プロ初完投勝利も、5月17日の1軍初昇格から2カ月足らずのスピード達成だった。

 甲子園経験はないが早大・斎藤を代表とする「ハンカチ世代」の1人だ。楽天田中に対しては「意識すると力んで崩れるので自分を見て…。自分は自分のやれることをやるだけ」と謙虚さを失わない。肩に力が入ったらマウンドでジャンプするなど自然体の投球を心掛けていた。

 ルーキーの快投で、球宴前の前半戦6試合を残して貯金を15とした。あと1勝で、98年以来9年ぶりの前半戦2ケタ貯金となる。2位ロッテとは今季最大の3・5ゲーム差をつけ、着々と首位固めにはいっている。

球団記録更新の14連勝を決めた6月8日のプロ初勝利から、約1カ月かかって手にした2勝目に「いつ(2軍に)落ちてもおかしくないのでまた頑張るだけ」。と高卒ルーキーは最後まで初々しい。


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